約 2,307,744 件
https://w.atwiki.jp/busou_bm2/pages/56.html
はじめに アップデート 第0号 第1号 第2号 第3号 第4号 第5号 第6号 第7号 第8号 第9号 第10号 第11号 第12号 第13号 第14号 第15号 第16号 プロダクトコード お会計 はじめに 神姫カタログMk.2 カタログ適用 2020年現在ではアップデート後に第16号をDLするだけで全カタログ適用。 そもそもPS Storeには第16号しか無い。 「無料カタログ」と検索して表示される第1~8号は無印用でMk.2には不要。 DLC引き継ぎ 無印で購入したDLCのMk.2版に当たるDLCは無料でDLできる。 例えば「レーヴァテイン」購入済なら「【Mk.2用】レーヴァテイン」は無料。 無印用DLCそのままではMk.2で利用できず、あくまでMk.2用DLCのDLが必要。 + メモリースティック容量 Mk2本編 UMDメディアインストール 540MB Mk2本編 DL版 1.4GB DLC 神姫シナリオ+アーンヴァルMk.2黒 200MB前後 全17体3.4GB DLC MoonAngel(+武装) 1話のみ90MB 以降75MB(現在) 全10話765MB DLC 全て プロダクトコードDLCは除く 4277MB シナリオとアニメは特に容量が大きく、全て購入した場合はその合計だけで4GBを消費し、 UMDメディアインストールにせよDL版購入にせよ、8GBメモリースティックが必須。 流石に全て購入することは無いとしても、例えばDLCシナリオ5体分購入=1GB使用する場合でも、 UMDインストールで1.5GB使用=2GBメモステ7割以上、DL版で2.4GB使用=4GBメモステ必須。 DLC自体の出費はもちろん、メモステの容量と出費にも要注意。 + 配信経緯 2011年9月22日、バトマスMk.2の発売と同日に、第0号も配信されたのだが、 本編に重大なバグが頻発し、さらに第0号のカタログをDLすることで新しいバグが発生する羽目に陥った。 一方、公式ページのDLCの紹介画面では9月29日に第1号の配信予告をしていたが、その後配信予定を取り消し、 全てのDLCの配信の無期延期を告知した。 (バグ・設定ミス・裏技の「アップデートで修正されたバグ」も参照されたし) その後、しばらく音沙汰がない状態となっていたが、10月になってから、DLCの再開は11月中に行う旨を告知し、11月17日になってようやく、本体のver1.01へのアップデートと共に第0号の再配信を行った。 2011年11月17日の再開後、毎週木曜に配信。配信翌日(金曜)に次回号の配信内容が公開される。 (2011年12月29日および2012年1月5日の配信はなく、2012年1月12日に第6号と第7号を同時配信) アップデート 種類 名称 種別 武装ランク 価格 備考 武器 焔刀"神斬丸" 小剣 2/5/7 無料 ・DLCではなくアップデート特典(PlayStation Storeに並んでいない) 第0号 2011年11月17日配信 種類 名称 種別 武装ランク 価格 備考 ムービー アニメ「武装神姫 Moon Angel」 #1 - - 無料 ・ヘッドセンサーユニコーン黒(ヘッド 5/7)(「アーンヴァルMk.2 テンペスタ」の武装)入荷 神姫素体 【Mk.2用】ベイビーラズ(素体) - - ¥600 武装セット 【Mk.2用】ベイビーラズ武装セット (複数) 2/5/7 ¥1000 ・ベイビーラズ固有RA発動に必要・ベイビーラズ固有RA(通常版)入手 神姫素体 【Mk.2用】紗羅檀(素体) - - ¥600 武装セット 【Mk.2用】紗羅檀武装セット (複数) 2/5/7 ¥1000 ・紗羅檀固有RA発動に必要・紗羅檀固有RA(通常版)入手 神姫素体 【Mk.2用】蓮華(素体) - - ¥600 武装セット 【Mk.2用】蓮華武装セット (複数) 1/5/7 ¥1000 ・蓮華固有RA発動に必要・蓮華固有RA(通常版)入手 神姫素体 【Mk.2用】ガブリーヌ(素体) - - ¥600 武装セット 【Mk.2用】ガブリーヌ武装セット (複数) 1/5/7 ¥1000 ・ガブリーヌ固有RA発動に必要・ガブリーヌ固有RA(通常版)入手 神姫素体 【Mk.2用】ラプティアス(素体) - - ¥600 武装セット 【Mk.2用】ラプティアス武装セット (複数) 3/5/7 ¥1000 ・ラプティアス固有RA発動に必要・ラプティアス固有RA(通常版)入手 神姫素体 【Mk.2用】アーティル(素体) - - ¥600 武装セット 【Mk.2用】アーティル武装セット (複数) 2/5/7 ¥1000 ・アーティル固有RA発動に必要・アーティル固有RA(通常版)入手 神姫素体 【Mk.2用】プロキシマ(素体) - - ¥600 武装セット 【Mk.2用】プロキシマ武装セット (複数) 3/5/7 ¥1000 ・プロキシマ固有RA発動に必要・プロキシマ固有RA(通常版)入手 神姫素体 【Mk.2用】マリーセレス(素体) - - ¥600 武装セット 【Mk.2用】マリーセレス武装セット (複数) 3/5/7 ¥1000 ・マリーセレス固有RA発動に必要・マリーセレス固有RA(通常版)入手 武装セット 【Mk.2用】オールベルン武装セット (複数) 3/4/7 ¥1000 ・オールベルン固有RA発動に必要・オールベルン固有RA(通常版)入手 武装セット 【Mk.2用】スタルクリーゲル武装セット (複数) 3/4/7 ¥1000 ・リアパーツはミサイルとしても使用可 コスプレ 【Mk.2用】スクール水着 ボディ 1 ¥500 ・大会追加・【Mk.2用】セーラー服セットを持っているとスク水セーラー服(ボディ 1)が入荷 コスプレ 【Mk.2用】メイド服セット (複数) 1/6 ¥500 ・大会追加 コスプレ 【Mk.2用】セーラー服セット (複数) 1 ¥500 ・大会追加・【Mk.2用】スクール水着を持っているとスク水セーラー服(ボディ 1)が入荷 第1号 2011年11月24日配信 種類 名称 種別 武装ランク 価格 備考 ムービー アニメ「武装神姫 Moon Angel」 #2 - - ¥400 ・LGコレオプテール黒(レッグ 5/7)(「アーンヴァルMk.2 テンペスタ」の武装)入荷 シナリオ ベイビーラズ(シナリオ) - - ¥500 ・ベイビーラズ固有RA(EX版)入手に必要 武装セット スタルクリーゲル妹型・シスターリーゲル武装セット (複数) 6 ¥1000 ・スカートはバズーカとしても使用可・リアパーツはランチャーとしても使用可・大会追加(Mk.2追加シナリオ突入後) コスプレ 浴衣(桃)セット (複数) 6 ¥500 ・大会追加(Mk.2追加シナリオ突入後) 武器 ディチャージ ナックル 2/5/6 ¥200 武器 エレキギターTypeスカル 楽器 1/3/6/7 ¥200 武器 フローティングマイン"ヴェシカ・パイシーズ" 浮遊機雷 1/3/6/7 ¥200 武器 【Mk.2用】ビームクロー"ライノサス" ナックル 5/7 ¥200 武器 【Mk.2用】"ハルバード"大型ミサイル ミサイル 3/5/7 ¥200 武器 【Mk.2用】まんが肉 ロッド 2/5/7 無料 ・「ポモック」の武装 武器 【Mk.2用】子猫球「チーマオクゥ」&子旋牙「チーシャンヤ」 ナックル 5/7 ¥200 ・「マオチャオ リペイントバージョン」の武装 武器 【Mk.2用】レーザーグレネード 爆弾 1/4/7 ¥200 武器 【Mk.2用】フィッシュボーン 小剣 1/5/7 無料 ・「パーティオ」の武装 防具 【Mk.2用】”アポカリプス”リアマウント荷電粒子砲 リアパーツ 3/4/7 ¥200 ・ランチャーとしても使用可 アクセサリー 【Mk.2用】エクステンドブースター"ルミル" アクセサリー 2/4/7 ¥150 第2号 2011年12月1日配信 種類 名称 種別 武装ランク 価格 備考 ムービー アニメ「武装神姫 Moon Angel」 #3 - - ¥400 ・FL016Lガントレット黒(アーム 5/7)(「アーンヴァルMk.2 テンペスタ」の武装)入荷 神姫素体 ムルメルティア(素体) - - ¥600 シナリオ ムルメルティア(シナリオ) - - ¥500 ・ムルメルティア固有RA(EX版)入手に必要 武装セット ムルメルティア武装セット (複数) 3/6/7 ¥1000 ・ムルメルティア固有RA発動に必要・ムルメルティア固有RA(通常版)入手 コスプレ 和三盆セット (複数) 7 ¥500 ・大会追加(Mk.IIシナリオ突入後) 武器 イーブルアイ ダブルナイフ 2/3/7 ¥200 武器 Zel ビームマシンガン 機関銃 6/7 ¥200 ・「ゼルノグラード ベリク」の武装 武器 【Mk.2用】デクレサント 斧 4/5/7 ¥200 ・『武装神姫「プロキシマ」「マリーセレス」購入特典』の武装 武器 【Mk.2用】レーザーショットボーガン ショットガン ショットボーガン 2/3/4/7レーザーボーガン 3/5/7 ¥200 武器 【Mk.2用】大手裏剣"白詰草"(金) 投擲 4/5/7 無料 武器 【Mk.2用】ソウブレード"断慈斬" 大剣 3/5/7 ¥200 武器 【Mk.2用】ウル・サン ハンマー 4/5/7 ¥200 武器 【Mk.2用】ヴァジュラ ダブルナイフ 2/5/7 ¥200 防具 【Mk.2用】リフタングル=ビショット リアパーツ 3/4/7 ¥200 ・ビットとしても使用可 第3号 2011年12月8日配信 種類 名称 種別 武装ランク 価格 備考 ムービー アニメ「武装神姫 Moon Angel」 #4 - - ¥400 ・ロントラシューズパーツ黒(シューズ 5/7)(「アーンヴァルMk.2 テンペスタ」の武装)入荷 シナリオ 紗羅檀(シナリオ) - - ¥500 ・紗羅檀固有RA(EX版)入手に必要 武装セット アラストール武装セット (複数) 7 ¥1000 ・大会追加(Mk.2追加シナリオ突入後) コスプレ パジャマセット (複数) 7 ¥500 ・大会追加 武器 シフォネス ドリル 1/3/5/6 ¥200 武器 パラボラソナー"マポノス" 楽器 2/4/5/7 ¥200 武器 粒子ブラスター"フィンコリー" 粒子ブラスター 2/4/5/6 ¥200 武器 【Mk.2用】プニオーダ ダブルブレード 3/5/7 無料 ・「ポモック」の武装 武器 【Mk.2用】ギュリーノス 大剣 4/5/7 ¥200 ・『武装神姫「ラプティアス」「アーティル」購入特典』の武装 武器 【Mk.2用】FBモデル M16A1アサルトライフル ライフル 3/5/7 ¥200 ・「フォートブラッグ」の武装 武器 【Mk.2用】サキソフォン 楽器 3/5/7 ¥200 武器 【Mk.2用】D(デリンジャー)・イーグル ハンドガン 3/5/7 ¥200 ・「パーティオ プロトタイプバージョン」の武装 武器 【Mk.2用】お注射器 槍 1/4/7 無料 防具 【Mk.2用】ねこみみ ヘッド 1/4/7 ¥150 アクセサリー 【Mk.2用】シャックル&ブラケット アクセサリー 2/4/7 ¥150 第4号 2011年12月15日配信 種類 名称 種別 武装ランク 価格 備考 ムービー アニメ「武装神姫 Moon Angel」 #5 - - ¥400 ・LS9レーザーソード黒(大剣 5/7)(「アーンヴァルMk.2 テンペスタ フルアームズパッケージ」の武装)入荷 神姫素体 飛鳥(素体) - - ¥600 シナリオ 飛鳥(シナリオ) - - ¥500 ・飛鳥固有RA(EX版)入手に必要 武装セット 飛鳥武装セット (複数) 3/6/7 ¥1000 ・飛鳥固有RA発動に必要・飛鳥固有RA(通常版)入手 コスプレ 幼稚園セット (複数) 3 ¥500 ・大会追加(Mk.2追加シナリオ突入後) 武器 エア パイルバンカー 1/3/5/7 ¥200 武器 ランドグリーズ ライフル 1/7 ¥200 ・「アルトレーネ ヴィオラ」の武装 武器 【Mk.2用】BC036型対物バズーカ:通称『アトミック・ジャベリン』 バズーカ 3/5/7 ¥200 武器 【Mk.2用】ビームガトリング"スペシオーサ" ガトリング 4/5/7 ¥200 武器 【Mk.2用】FL015 ハイパーカスタム 斧 3/4/7 無料 ・「ヴァローナ」の武装 武器 【Mk.2用】星槍"レゴール" 槍 3/5/7 ¥200 武器 【Mk.2用】光子縮退砲"被虐の女神" ランチャー 4/5/7 ¥200 武器 【Mk.2用】メルテュラーM7速射拳銃 ハンドガン 3/5/6/7 ¥200 ・「ムルメルティア」の武装 防具 【Mk.2用】フローティングマイン・スプリンクラー リアパーツ 2/4/7 ¥200 ・浮遊機雷としても使用可 第5号 2011年12月22日配信 種類 名称 種別 武装ランク 価格 備考 ムービー アニメ「武装神姫 Moon Angel」 #6 - - ¥400 ・LSHアームレット黒(アクセサリー 5/7)(「アーンヴァルMk.2 テンペスタ」の武装)入荷 シナリオ 蓮華(シナリオ) - - ¥500 ・蓮華固有RA(EX版)入手に必要 コスプレ Dixies制服セット (複数) 4 ¥500 ・元ネタは「ラブプラス」・大会追加(Mk.2追加シナリオ突入後) 武器 ラキシス ショットガン 1/7 ¥200 武器 テバイ 浮遊機雷 1/4/6/7 ¥200 武器 【Mk.2用】レーヴァテイン 小剣 3/5/7 ¥200 武器 【Mk.2用】マジカルステッキ ロッド 1/5/7 無料 武器 【Mk.2用】アルヴォPDW11+アルヴォGB1ガンマウントブレイド 機関銃 4/5/7 ¥200 ・「ウェルクストラ」の武装 武器 【Mk.2用】PTL-01 ウィンディツインズ ダブルナイフ 2/5/7 無料 ・「パーティオ」の武装 武器 【Mk.2用】インターメラル 超硬タングステン鋼芯 パイルバンカー 3/5/7 ¥200 ・「ムルメルティア」の武装 武器 【Mk.2用】クリスタルドリル ドリル 3/5/7 ¥200 防具 スパンゲンカウル ヘッド 1/3/5/6 ¥200 ・「アーク ストラダーレ」「アーク 再販バージョン」の武装 防具 サラードカウル ヘッド 2/3/4/7 ¥200 ・「イーダ ストラダーレ」「イーダ 再販バージョン」の武装 防具 氷の翼+氷の尾 リアパーツ 2/3/5/7 ¥200 防具 【Mk.2用】ねこしっぽ リアパーツ 1/4/7 ¥150 第6号 2012年1月12日配信 種類 名称 種別 武装ランク 価格 備考 ムービー アニメ「武装神姫 Moon Angel」 #7 - - ¥400 ・RU・シンベタラス改黒(リアパーツ 5/7)(「アーンヴァルMk.2 テンペスタ フルアームズパッケージ」の武装)入荷 神姫素体 ジュビジー(素体) - - ¥600 シナリオ ジュビジー(シナリオ) - - ¥500 ・ジュビジー固有RA(EX版)入手に必要 武装セット ジュビジー武装セット (複数) 3/6/7 ¥1000 ・ジュビジー固有RA発動に必要・ジュビジー固有RA(通常版)入手 武器 アストロラーベ ロッド 1/3/6 ¥200 武器 フォルネウス ガトリング 2/6 ¥200 第7号 2012年1月12日配信 種類 名称 種別 武装ランク 価格 備考 ムービー アニメ「武装神姫 Moon Angel」 #8 - - ¥400 ・FL016チェストガード黒(ボディ 5/7)(「アーンヴァルMk.2 テンペスタ」の武装)入荷 シナリオ ガブリーヌ(シナリオ) - - ¥500 ・ガブリーヌ固有RA(EX版)入手に必要 武装セット キュクノス武装セット (複数) 7 ¥1000 ・大会追加 コスプレ Yシャツ ボディ 6 ¥500 ・大会追加 武器 レイディアントジャベリン 槍 2/3/5/7 ¥200 武器 キントキ ハンマー 2/5/6 ¥200 武器 粒子ブラスター"パワーズ" 粒子ブラスター 1/3/5/7 ¥200 防具 ツイン砲"アンドラステ" リアパーツ 3/7 ¥200 ・バズーカとしても使用可 第8号 2012年1月19日配信 種類 名称 種別 武装ランク 価格 備考 ムービー アニメ「武装神姫 Moon Angel」 #9 - - ¥400 ・LC7レーザーキャノン黒(ランチャー 5/7)(「アーンヴァルMk.2 テンペスタ フルアームズパッケージ」の武装)入荷 神姫素体 ジルダリア(素体) - - ¥600 シナリオ ジルダリア(シナリオ) - - ¥500 ・ジルダリア固有RA(EX版)入手に必要 武装セット ジルダリア武装セット (複数) 3/6/7 ¥1000 ・ジルダリア固有RA発動に必要・ジルダリア固有RA(通常版)入手 武器 プロケッラ ダブルブレード 2/3/6/7 ¥200 ・「ウェスペリオー」の武装 武器 バトルドアシャトル ミサイル 1/2/6/7 ¥200 BGM BGM「No Way To Escape」 - - ¥100 ・「武装神姫 BATTLE RONDO」で初出 第9号 2012年1月26日配信 種類 名称 種別 武装ランク 価格 備考 ムービー アニメ「武装神姫 Moon Angel」 #10 - - ¥400 ・手作りの髪飾り(ヘッド 7)入荷 神姫素体 ★アーンヴァルMk.2黒(素体) - - 無料 アニメ「武装神姫 Moon Angel」 #1-10すべて購入後にDL可能となる シナリオ ラプティアス(シナリオ) - - ¥500 ・ラプティアス固有RA(EX版)入手に必要 武装セット 侍剣士武装セット (複数) 7 ¥1000 ・大会追加 コスプレ 体操服セット (複数) 3 ¥500 ・大会追加 武器 VGスラッシャー 大剣 2/4/7 ¥200 ・「ラプティアス エアドミナンス」の武装 武器 ボーンスィクル 斧 2/4/7 ¥200 武器 グレネード"タスラム" 爆弾 1/3/5/6 ¥200 武器 ラドン ビット 3/4/6/7 ¥200 BGM BGM「Angels In The Sky」 - - ¥100 ・「武装神姫 BATTLE RONDO」で初出 第10号 2012年2月2日配信 種類 名称 種別 武装ランク 価格 備考 神姫素体 ヴェルヴィエッタ(素体) - - ¥600 シナリオ ヴェルヴィエッタ(シナリオ) - - ¥500 ・ヴェルヴィエッタ固有RA(EX版)入手に必要 武装セット ヴェルヴィエッタ武装セット (複数) 3/5/7 ¥1000 ・ヴェルヴィエッタ固有RA発動に必要・ヴェルヴィエッタ固有RA(通常版)入手 武器 エレクトロンハンマー ハンマー 2/4/7 ¥200 武器 SR108改ビームスナイパーライフル ライフル 4/6 ¥200 BGM BGM「Vintage Revenge」 - - ¥100 ・「武装神姫 BATTLE RONDO」で初出 第11号 2012年2月9日配信 種類 名称 種別 武装ランク 価格 備考 シナリオ アーティル(シナリオ) - - ¥500 ・アーティル固有RA(EX版)入手に必要 コスプレ きらめき高校制服セット (複数) 4 ¥500 ・元ネタは「ときめきメモリアル」・大会追加 武器 スカルシムノロッド ロッド 3/4/7 ¥200 武器 ドレッドイーター ランチャー 3/7 ¥200 ・「アーティル フルバレル」の武装 武器 フローティングマイン"プワソン・ダヴリル" 浮遊機雷 2/3/5/7 ¥200 防具 ローレライ・マスクパーツ ヘッド 2/3/4/5 ¥200 ・「エウクランテ 電撃ホビーマガジンオリジナルカラーバージョン」「エウクランテ 再販バージョン」の武装 防具 メロウ・BCDユニット ボディ 1/3/6/7 ¥200 ・「イーアネイラ 電撃ホビーマガジンオリジナルカラーバージョン」の武装 防具 フローティングマイン2nd リアパーツ 2/3/4/6 ¥200 ・浮遊機雷としても使用可 BGM BGM「Ready Go!」 - - ¥100 ・「武装神姫 BATTLE RONDO」で初出 第12号 2012年2月16日配信 種類 名称 種別 武装ランク 価格 備考 神姫素体 リルビエート(素体) - - ¥600 シナリオ リルビエート(シナリオ) - - ¥500 ・リルビエート固有RA(EX版)入手に必要 武装セット リルビエート武装セット (複数) 3/5/7 ¥1000 ・リルビエート固有RA発動に必要・リルビエート固有RA(通常版)入手 武器 ラーズグリーズ ダブルナイフ 3/5/7 ¥200 ・「アルトアイネス ローザ」の武装 武器 ドラゴンキャノン2nd ガトリング 4/7 ¥200 BGM BGM「Modeling」 - - ¥100 ・「武装神姫 BATTLE RONDO」で初出 第13号 2012年2月23日配信 種類 名称 種別 武装ランク 価格 備考 シナリオ プロキシマ(シナリオ) - - ¥500 ・プロキシマ固有RA(EX版)入手に必要 武装セット フブキ弐型武装セット (複数) 7 ¥1000 ・大会追加 コスプレ 伝説のワンピース ボディ 6 ¥500 ・大会追加 武器 ディアディ・ヘレニコル ドリル 1/2/4/7 ¥200 武器 ブラックネッソス ランチャー 2/7 ¥200 ・「プロキシマ スピネル」の武装 武器 粒子ブラスター"アルレシャ" 粒子ブラスター 2/4/6/7 ¥200 BGM BGM「il・le・gal」 - - ¥100 ・「武装神姫 BATTLE RONDO」で初出 第14号 2012年3月1日配信 種類 名称 種別 武装ランク 価格 備考 神姫素体 オールベルン(素体) - - ¥600 シナリオ オールベルン(シナリオ) - - ¥500 ・オールベルン固有RA(EX版)入手に必要 コスプレ スクール水着(白) ボディ 3 ¥500 ・大会追加・【Mk.2用】セーラー服セットを持っているとスク水セーラー服白(ボディ)が入荷 武器 ジェネシスダブルブレイド ダブルブレード 1/4/5/7 ¥200 武器 デルピュネ 機関銃 3/7 ¥200 武器 イルダーナ ショットガン 2/7 ¥200 BGM BGM「No Place To Hide」 - - ¥100 ・「武装神姫 BATTLE RONDO」で初出 第15号 2012年3月8日配信 種類 名称 種別 武装ランク 価格 備考 シナリオ マリーセレス(シナリオ) - - ¥500 ・マリーセレス固有RA(EX版)入手に必要 武装セット ミズキ弐型武装セット (複数) 7 ¥1000 ・大会追加 武器 ブラーフミーロッド ロッド 2/5/7 ¥200 武器 メイルストロムソード 大剣 1/3/7 ¥200 ・「マリーセレス レムリア」の武装 武器 グレネード"クワトロタスラム" 爆弾 2/4/5/7 ¥200 武器 リップルレーザービット ビット 2/4/5/7 ¥200 BGM BGM「Next Stages」 - - ¥100 ・「武装神姫 BATTLE RONDO」で初出 第16号 2012年3月15日配信 種類 名称 種別 武装ランク 価格 備考 神姫素体 ジールベルン(素体) - - ¥600 シナリオ ジールベルン(シナリオ) - - ¥500 ・ジールベルン固有RA(EX版)入手に必要 武装セット ジールベルン武装セット (複数) 3/4/7 ¥1000 ・ジールベルン固有RA発動に必要・ジールベルン固有RA(通常版)入手 コスプレ ウエディングドレスセット (複数) 7 ¥1000 ・大会追加 BGM BGM「Treasure Island」 - - ¥100 ・「武装神姫 BATTLE RONDO」で初出 プロダクトコード 関連商品などに付属するプロダクトコードで入手できるDLC。 このDLCは各号のカタログデータがなくても使用可能。 種類 名称 種別 武装ランク 付属商品 発売日 防具 ポリタンリュック リアパーツ 6 【書籍】電撃PlayStation Vol.500 2011-08-11 防具 黒き翼 リアパーツ 3/4/6 【ゲーム】BATTLE MASTERS Mk.2 UMD初回生産特典 2011-09-22 防具 Zel MMシールド シールド 3/5/7 【フィギュア】ゼルノグラード ベリク(コナミスタイル限定) 2011-10-06 武器 FB BSM ビームガン ハンドガン 2/4/5/6 【フィギュア】フォートブラッグ ダスク(コナミスタイル限定) 2011-10-06 武器 ギュリーノス・ダーク 大剣 7 【書籍】武装神姫BATTLE MASTERS Mk.2 ザ・コンプリートガイド 2011-10-08 武器 プチマスィーンズ重装型 ビット 7 【書籍】武装神姫アーカイブ 2011-11-11 お会計 言うまでもなく全て定価で購入した場合の計算である。 「私のマスターなら当然ですぅ(はぁと)」byマリーさん + 消費税5%価格(2011年9月22日〜2014年3月31日) 消費税5%価格(2011年9月22日〜2014年3月31日) 全DLC 単価 個数 総価 備考 ¥0 11 ¥0 武器×8 神姫素体×1 ムービー×1 カタログ×1 ¥100 9 ¥900 BGM×9 ¥150 4 ¥600 防具×2 アクセサリー×2 ¥200 72 ¥14,400 武器×62 防具×10 ¥400 9 ¥3,600 ムービー×9 ¥500 29 ¥14,500 シナリオ×16 コスプレ×13 ¥600 16 ¥9,600 神姫素体×16 ¥1,000 24 ¥24,000 武装セット×23 コスプレ×1 合計 ¥67,600 DLC×174 旧DLC分(無印DLC全購入済マスターが免除される分) 単価 個数 総価 備考 ¥0 8 ¥0 武器×8 ¥150 4 ¥600 防具×2 アクセサリー×2 ¥200 25 ¥5,000 武器×22 防具×3 ¥500 3 ¥1,500 コスプレ×3 ¥600 8 ¥4,800 神姫素体×8 ¥1,000 10 ¥10,000 武装セット×10 合計 ¥21,900 DLC×58 新DLC分(無印DLC全購入済マスターが購入すべき分) 単価 個数 総価 備考 ¥0 3 ¥0 神姫素体×1 ムービー×1 カタログ×1 ¥100 9 ¥900 BGM×9 ¥200 47 ¥9,400 武器×40 防具×7 ¥400 9 ¥3,600 ムービー×9 ¥500 26 ¥13,000 シナリオ×16 コスプレ×10 ¥600 8 ¥4,800 神姫素体×8 ¥1,000 14 ¥14,000 武装セット×13 コスプレ×1 合計 ¥45,700 DLC×116 ちなみに… ゲーム本編(無印)= ¥2,300 ゲーム本編(Mk.2)= ¥4,800 + 消費税8%価格(2014年4月1日〜2019年9月30日) 消費税8%価格(2014年4月1日〜2019年9月30日) 全DLC 単価 個数 総価 備考 ¥0 11 ¥0 武器×8 神姫素体×1 ムービー×1 カタログ×1 ¥103 9 ¥927 BGM×9 ¥154 4 ¥616 防具×2 アクセサリー×2 ¥205 72 ¥14,760 武器×62 防具×10 ¥411 9 ¥3,699 ムービー×9 ¥514 29 ¥14,906 シナリオ×16 コスプレ×13 ¥617 16 ¥9,872 神姫素体×16 ¥1,028 24 ¥24,672 武装セット×23 コスプレ×1 合計 ¥69,452 DLC×174 旧DLC分(無印DLC全購入済マスターが免除される分) 単価 個数 総価 備考 ¥0 8 ¥0 武器×8 ¥154 4 ¥616 防具×2 アクセサリー×2 ¥205 25 ¥5,125 武器×22 防具×3 ¥514 3 ¥1,542 コスプレ×3 ¥617 8 ¥4,936 神姫素体×8 ¥1,028 10 ¥10,280 武装セット×10 合計 ¥22,499 DLC×58 新DLC分(無印DLC全購入済マスターが購入すべき分) 単価 個数 総価 備考 ¥0 3 ¥0 神姫素体×1 ムービー×1 カタログ×1 ¥103 9 ¥927 BGM×9 ¥205 47 ¥9,635 武器×40 防具×7 ¥411 9 ¥3,699 ムービー×9 ¥514 26 ¥13,364 シナリオ×16 コスプレ×10 ¥617 8 ¥4,936 神姫素体×8 ¥1,028 14 ¥14,392 武装セット×13 コスプレ×1 合計 ¥46,953 DLC×116 ちなみに… ゲーム本編(無印)= ¥2,365 ゲーム本編(Mk.2)= ¥4,937 - 消費税10%価格(2019年10月1日〜) 消費税10%価格(2019年10月1日〜) 全DLC 単価 個数 総価 備考 ¥0 11 ¥0 武器×8 神姫素体×1 ムービー×1 カタログ×1 ¥105 9 ¥945 BGM×9 ¥157 4 ¥628 防具×2 アクセサリー×2 ¥209 72 ¥15,048 武器×62 防具×10 ¥419 9 ¥3,771 ムービー×9 ¥524 29 ¥15,196 シナリオ×16 コスプレ×13 ¥628 16 ¥10,048 神姫素体×16 ¥1,047 24 ¥25,128 武装セット×23 コスプレ×1 合計 ¥70,764 DLC×174 旧DLC分(無印DLC全購入済マスターが免除される分) 単価 個数 総価 備考 ¥0 8 ¥0 武器×8 ¥157 4 ¥628 防具×2 アクセサリー×2 ¥209 25 ¥5,225 武器×22 防具×3 ¥524 3 ¥1,572 コスプレ×3 ¥628 8 ¥5,024 神姫素体×8 ¥1,047 10 ¥10,470 武装セット×10 合計 ¥22,919 DLC×58 新DLC分(無印DLC全購入済マスターが購入すべき分) 単価 個数 総価 備考 ¥0 3 ¥0 神姫素体×1 ムービー×1 カタログ×1 ¥105 9 ¥945 BGM×9 ¥209 47 ¥9,823 武器×40 防具×7 ¥419 9 ¥3,771 ムービー×9 ¥524 26 ¥13,624 シナリオ×16 コスプレ×10 ¥628 8 ¥5,024 神姫素体×8 ¥1,047 14 ¥14,658 武装セット×13 コスプレ×1 合計 ¥47,845 DLC×116 ちなみに… ゲーム本編(無印)= ¥2,409 ゲーム本編(Mk.2)= ¥5,028 + 税抜価格 税抜価格 KONAMIがPlayStation Storeに登録している税抜価格は下表最左列の通り。 発売当時の消費税5%でキリ値になるよう調整された価格となっている。 消費税n%分を足して小数点第一位で四捨五入した値が販売価格となる。 税抜価格 消費税5%価格初期価格 消費税8%価格2014年4月1日改定価格 消費税10価格%2019年10月1日改定価格 備考 ¥0 ¥0 ¥0 ¥0 ¥0 ¥0 ¥0 ¥95 ¥99.75 ¥100 ¥102.6 ¥103 ¥104.5 ¥105 ¥143 ¥150.15 ¥150 ¥154.44 ¥154 ¥157.3 ¥157 ¥190 ¥199.5 ¥200 ¥205.2 ¥205 ¥209 ¥209 ¥381 ¥400.05 ¥400 ¥411.48 ¥411 ¥419.1 ¥419 ¥476 ¥499.8 ¥500 ¥514.08 ¥514 ¥523.6 ¥524 ¥571 ¥599.55 ¥600 ¥616.68 ¥617 ¥628.1 ¥628 ¥952 ¥999.6 ¥1,000 ¥1,028.16 ¥1,028 ¥1,047.2 ¥1,047 ¥2,190 ¥2,299.5 ¥2,300 ¥2,365.2 ¥2,365 ¥2,409 ¥2,409 ゲーム本編(無印) ¥4,571 ¥4,799.55 ¥4,800 ¥4,936.68 ¥4,937 ¥5,028.1 ¥5,028 ゲーム本編(Mk.2)
https://w.atwiki.jp/nekokonomasuta/pages/24.html
【武装神姫 MMS,Type CANNON】 【FORT BRAGG -ADAMS-】 「対空レーダー連動・・・・・・発射準備OK、堕ちなさいっ!」 『対空型MMS フォートブラッグ-ADAMS-』 【基本能力】 フォートブラッグは支援攻撃のプロフェッショナルである。 そのため戦闘基本値に以下の修正を得る。 【射撃基本値】(+5) 【格闘基本値】(+1) 【回避基本値】(+1) 【特殊】『射程(6)』以上で攻撃する場合、射撃武器の【威力】(+1) 《間接砲撃》習得済 【技能】 フォートブラッグはキャラクター製作時に、以下のリストから技能を3つ習得できる。 また経験を積んでキャラクターレベルが上昇した場合、3で割り切れるレベル(3,6,9,12……)に到達する度、新しい特殊技能をひとつ、修得できる。 フォートブラッグ 技能リスト 《追加HP》 《一斉発射》 《ウェポン習熟》 《緊急回避》 《逃走》 《シールドブロック》 《追加SP》 《反射神経》 《連携攻撃》 《タフネス》 《突撃》 《不死身》 《SP回復》 《間接攻撃》 《狙撃》 《待機攻撃》 《複数目標攻撃》 《ステルス》 《掃射攻撃》 《回避フォーメーション》 《高速移動フォーメーション》 《速攻フォーメーション》 《集中砲火フォーメーション》 《防御フォーメーション》 《砲撃フォーメーション》 ○フォートブラッグ(ADAMS) 【基本性能】 【射撃修正】(±0) 【センサー性能】(+4) 【速度】(6) 【格闘修正】(±0) 【装甲値】 ( 6 ) 【旋回】(3) 【回避修正】(±0) 【HP】 ( 24 ) 【パワー】 ( 6 ) 【格闘武器】 名称 /威力/格闘補正/使用回数 格闘 / 5 / ±0 / ∞ 【射撃武器】 名称 /威力/~5/~10/~15/~20/使用回数/間接/連射 FB0.9Vアルファ・ピストル / 7 /+4/ - / - / - / 7M / × / × M16A1アサルトライフル / 9 /-3/ -2/ -7/ - / 10M / × / ○ レーザー誘導ミサイル(*1)/ 10 /-10/ -2 / -5 /-10/ 8 / ○ / × (*1)『飛行』中の相手に対して【命中】(+3) 【カスタムデータ】 【部位】 /【CP】/ 【名称】 /【効果】 頭部 / (0)/ FB-CPA 複合機能ヘルメット /《装甲+1》 《センサー性能+4》 胸部 / (0)/ FB-CPC 胸部プロテクター /《装甲+1》 脚部 / (1)/ FB-RP3b ピボット /《HP+2》 《装甲+1》 《速度+1》 背部U / (2)/FB-RP4ファイアリング・バックパック/《HP+2》 《対空レーダー》 《追加ラック×2(レーザー誘導ミサイル搭載)》 武装 / (0)/ M16A1アサルトライフル 武装 / (2)/ レーザー誘導ミサイル(2ユニット分) 計 /( 5 )
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2635.html
「……そんなことが」 「はぁー、そんな神姫もいるんだねぇ。……私が言えた義理じゃないけどさー」 空いた休憩所で今までのことを話し終えた。 シオンもだいぶ落ち着いてきた。 シオンが来てから、最近なんか人に自分の境遇を話してばっかりだな。 別に嫌ではない。身の回りがガラッと変わったようなそんな感じがするだけ。 「そんなわけで、なんとかバトル恐怖症を治したくてここに来たのだけど」 「結局こうなってしまった……」 「う、うん。ごめんね」 霧静さんたちは迷惑じゃないのだろうか。普通に考えたら、自分でもこんな神姫はおかしいと少し思ってしまうわけで、まともにバトルできなかったし。 「大丈夫、気にしてないよ。銃が使えない神姫だけどアリエって今はちょっと強いんだよ。昔はまともに戦えなかったし。……それでいえば、アリエとシオンちゃんは似ているのかもね」 なんだよーそれはー、とアリエは納得がいかなそうな顔をしている。 それで、あの奇妙な大剣を使っているのか。わざわざ銃に似せた剣もアリエの為を思った武装なのかも。 優しい子だな、霧静さんは。 「とりあえずさー、私のこの『エレメンティア』が件のストラーフが使っていたのに似ていたのが問題だったんだからさ。他にもバトルさせてみてもいいんじゃない? 何回かやれば勝てるかもよー」 アリエが意見を言う。 『エレメンティア』というのはその大剣の名前だろう。 ファンタジー色の強い、物語に出てくるような名称だ。 僕としては少しカッコイイと思えてしまった。 しかし、あの大剣の状態が変わった時、イスカのに似ていたってのもあるのだけど、まだバトルをやらせてもいいのだろうか。 大丈夫なのかな? 僕はシオンを見る。 「……まだ、やれます……」 涙を拭いて、僕の目を見てくる。 ただそれがうまく出せないだけで、根性はやっぱりあるんだなと思った。 ―――― 駄目だった。 何人かとバトルを申し込ませてもらってみたけど、戦えていなかった。 犬型や砲台型、イスカと同じような悪魔型とも戦うことはできた。 でも、戦うことはできても全敗だった。 負ける度に泣いてしまうシオン。慰める僕たち。 シオンが気になっているのか――バトルの度に、僕の傍に霧静さんとアリエもいてくれる。 ここで真剣に付き合ってくれる友達が出来たのは嬉しいけど、肝心なバトルは白星を挙げられなかった。 そううまくはいかないか。簡単にできたら、宮本さんにいた頃に治っているはずなんだから。 「う~ん、このまま、やらせても勝てないだろうね。きっと」 「……ちょっと、アリエ。言い方が……」 たしなめようとする霧静さん。 「だって、事実でしょー。銃撃を当てられてもない、撃てたとしても、見当違いの所に当たってる。打撃も本気で打ち込めてないみたいだし。こりゃまじ重症だねー」 アリエの言う通り、相手と戦わせてみても、シオンはダメージを与える攻撃を一切できてない。 勝たせるにはどうしたらいいのだろうか。 いや、勝つまでも、まともに勝負ができるぐらいにならないと、どうしようもない。 ああでもない、こうでもないと、僕たちが思考錯誤している時だった。 「いやー、遅れてごめんな!!……ありゃ?」 「……えっと、この人は?」 「うるさい、おにいさんだねー」 霧静さんたちは僕に訪ねてくる。 場が読めてない淳平だ。 そういえば、淳平が遅れて来るのをすっかり忘れていた。 「マスターがご迷惑をおかけしました……それで、この方々は」 といつも通り胸ポケットにいるミスズが言う。 「うわー、羨ましいなー。こんな可愛い子と仲良くなっちゃって。このこの」 僕を淳平が肘でつついてくる。 「えっ……あの……」と霧静さんは可愛いと言われて恥ずかしそうに顔を赤らめている。 「……淳平、それ以上何も言わない方がいいよ」 「えー、なんでー?」 ミスズが冷徹な瞳で見ているから。 神姫が人間に攻撃できるようなら、絶対危ないだろうな。いつか、目で殺されるかもしれないけど。 「リミちんになんかしたら、許さへんでー!」 アリエがエセ関西弁で凄む。(なんで関西弁?) 「そんなのじゃないって。さっき友達になった霧静 璃美香さんと神姫のアリエだよ。まあ、淳平が来ないから、霧静さんたちと仲良くなったのは事実だけど」 「え、そうなのか」 淳平が来なかったから、霧静さんと話そうとしたわけだしね。 でも、僕は今はシオンのことで頭がいっぱいだよ。 「あなたがシオンね。初めまして、ミスズです」 「……初めまして……」 ミスズが床に降り立って、泣き止んだシオンに挨拶をする。 そういえばどっちも初対面だよな。僕がシオンとの会話のタネにしたことがあるくらいだし。 その本人に会えたんだ。 なんとなく、仲良くなれる気がしたからな、この二人は。 「はーい、私はアリエだよ。よろしくー」 「アリエね。よろしく」 目の前で武装神姫が三人集まった。 友達が増えていくのはいいことだな。 「あれー、どこかで見たと思ったら、キミってO大女子高の生徒でしょ。前にここでバトルしてたの見てたよー。この神姫とかがすっげぇ強かったな。あ、俺は伊野坂 淳平。この子はアーンヴァル型の神姫でミスズだからね!」 「……えっと」 「ほら、霧静さんが困ってるでしょ。やめなって」 少し興奮している淳平が見てられない。 可愛い子が好みらしいから、霧静さんの近くに淳平を寄らせないほうがいいのかも知れない。 あ~、霧静さんは人見知りをするらしいから、こっちは仲良くなれるのか心配だ。 ―――― 「シオンのはなかなか重いみたい」 缶ジュースを買って、三人で飲んでいる。 休憩所のベンチに僕が真ん中で左に霧静さん、右に淳平がいる。人は人同士で、神姫は神姫同士で交流を深めると、なぜかアリエが場を仕切った。 まあ、文句はなかったし、別にそれでいいと思ったからこうなった。 少し向こうにシオンたち三人がいる。 楽しそうに話しているのが見える。 三人寄れば姦しいっていうのかな、あれは。 ……うるさくはしてないけど。 「ふーん、戦えない武装神姫、ね。CSCのせいなのか。螢斗は破棄やリセットは許せないんだろ? だったら、このまま、バトルしないってのは駄目なのか?」 (さっきから、その考えが頭にチラつくけど、それは駄目なんだよな) 「元々、宮本さんの所から家出したのもそれが原因だけど。でも、なんとかしてやりたい。シオンはバトルをしたくない訳ではないみたいだし、嫌がってる様子もない。逆に自分からやろうと思ってる。だけど、身体が拒否する感覚があるって。神姫センターに修理にも出したこともあるらしいけど……なにもなかったってさ」 「……したいのに、できないなんて、変な話」 改めて考えると、人間の精神病みたいだなと思った。 神姫なのに人みたいに反応を起こすなんておかしいよな。 人間の思考に近く、感情があるのも大変なことだと思う。 「まぁまぁまぁ、俺たちも、なんとか協力するからさ。元気出せよ! っな! この後、ミスズともバトルさせてからまた考えてみようぜ」 「……そうだね」 肩を叩いて励ましてくれる淳平。 いけないな、僕が暗くなってた。こういう常時明るい淳平が少し羨ましくなった。 「私も……協力する。シオンちゃんがあんなに泣いて可哀想」 「ありが――」 「あんがとねー! 霧静さん!」 「えっ……その……」 なんで、淳平がお礼を言うんだ。ああ、身を乗り出すから、僕の隣から霧静さんが若干距離を離した気がする。 いまだに淳平に慣れていない霧静さんを助けてから、シオン、ミスズ、アリエを呼び戻すことにしよう。 でも、このままバトルを続けて、なんとかなるのだろうか。 ―――― 「はい、これ、ヂェリカンだよー。私の奢りだからー」 螢斗さんたちと離れて、アリエさんとミスズさんと私。 こんな風に神姫だけで集まるなんて初めてだ。 アリエさんが自分の神姫サイズのバックパックから、色んなヂェリカンを取り出した。ヂェリカンは神姫用の趣向品で、人間と同じような、種類のある飲み物だ。 お酒みたいに酩酊状態になる飲み物から、ジュースのドリンクと色々ある。 私の基本データにはそうあった。 「なんで、アリエはこんなの持ってきているの?」 ミスズさんがアリエさんに対して、疑問に思ってそう言う。 ミスズさんは、マスターの淳平さんや螢斗さんたちには丁寧だけど、神姫同士では気軽に接するみたいだ。 ……でも、私はこういうのは初めてで、いまだに緊張している。 「いやだなー、ミっちゃん。敵であったとしても戦い終わって互いにヂェリカンを一杯飲む。それで私たちはもう友じゃん」 「……一緒にヂェリカンを飲んだら友達ということですか?」 「YES!」 「だからって、このヂェリカンをたくさん持っている理由にはならないのだけど。そもそも、なによこれ。『ゲルリン☆ヂェリー』って」 ミスズさんがそれを手に持つ。 ゼリーでできている人間のような、そんな感じ……いや、そうとしか言えないキャラクターのデフォルメイラストが前面にされている。 「ネタで持ってきたんだー。友達がいたら、飲ませようと思って」 「……ひどくない。それ」 アリエさんが、あははっと笑う。 アリエさんは明るいし友達が多そうだ。 私とは大違いだ。バトルに銃武装が使えないっていうハンデがあるのにすごく強いし。 「ほれ、シーちゃんも、これ」 とアリエさんが一つのヂェリカンを渡してくる。 『イチゴ・オレ ヂェリー』と書かれてある。 「ピンク同士、似合いそうだよー」 「……すいません、頂きます」 手渡されて、蓋を開けてみて飲んでみる。 「あ、おいしい」 「だしょー。それ結構お気に入りなんだ。人間の飲むイチゴ牛乳と似せているんだよ。でも、こっちの方が美味いんだよねー」 甘みがあって、ほんのりとイチゴの味がする。 神姫に合うように、調整されているんだろうな。ヂェリカンは初めて飲んだけど、確かにおいしいと思った。 「神姫ショップにこんなのがあった記憶はないのだけど……」 「あー、こういうのは、リミちんの伯父さんが経営している神姫ショップに売ってるんだ。独自に取り寄せててさー。ちなみに、わたしの武装も伯父さんが作ってくれたんだよー。伯父さん、リミちんに甘いから」 「だからって、こういうの買うのはオーナーの霧静さんなんだから。迷惑かけない方が……」 「大丈夫、大丈夫。ちょびーと、貰っただけ」 「……もしかして、無断?」 「もち!」 「だめでしょ!!……ああ、飲んじゃった、お金払わないと。でも、払えるのはマスターだしなー、ああ、どうしよう」 「……ふふ」 なんとなく、可笑しくて笑ってしまった。 この場がなんとなく楽しく思えた。バトルはうまくできなかったけど、この子たちと友達になれたのは素直に嬉しいと思える。 「この際だ! あんた、これ飲みなさい!」 「うわー! やめてってば! ……うッゴク…………マズッ! ガク」 さっきの「ゲルリン☆ヂェリー」を飲ませているミスズさんと、飲まされているアリエさんとがいつのまにか展開されている。 それで、パタリとアリエさんが倒れてしまった。 あれはそんなに不味いのだろうか。 「それ、ちょっと飲んでみたいんですけど、いいですか?」 「やめておきなさい、死ぬわよ」 「マズマズー」 せっかく持ってきてくれたのだし、もったいない。それにイラストもなんか可愛く思えてきた。 「ッゴク……あ、……私、これ、結構好きです」 ドロッとしてはいるけど、飲めるゼリーみたいな。それでいて柑橘系の味がして、しつこいようで、なんでかあっさりしている不思議な飲み物。 私としては、大好きな部類に入りそう。 「ホ、ホント!? シオンが言うなら……どれどれ……ッゴク…………マズッ!……キュ~」 パタリとミスズさんも直立から倒れてしまった。 あれ? なんで、こんなにおいしいのにみんな倒れるのだろうか。不思議だ。 とにかく、このままにしておけない。 螢斗さんたちに、知らせにいかないと。 ―――― 「あ、螢斗さん。大変です、二人が」 なんでか、ミスズとアリエが倒れていた。 傍らには『ゲルリン☆ヂェリー』と書かれたヂェリカン。それから、なにかドロッとしたのがこぼれ出ている。 何があったんだろうか。これを飲んで倒れだしたよな、二人とも。 うめき声でどちらも寝言のように「マズマズー」と言っていた。本当に何があったんだよ。 シオンに聞いても「……おいしいと思うのですけど」と不思議そうに言う。 「うぉー!! ミスズゥーー!!」 「あっ! これって伯父さんの所の。アリエってば、まったく、もう」 結局、この後二人が強制スリープモードから帰ってこず、バトルもせず、その場はお開きとなってしまった。 淳平は何のために来たんだろうか、わからなくなっちゃったな……。 前へ 次へ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/881.html
ホビーショップ『165-DIVISION』 都内某駅前の古いビルの地下にある、武装神姫中心の公式公認小売店舗。 店の雰囲気及び商品は、全体的に暗黒系でまとめられている。 店員の格好なども似たり寄ったりなのでおそろしくとっつきにくいが、初心者にも親切に対応し、購入後のサービスも行き届いている。 純正パーツは大手店舗には及ばないものの、基本的なメンテや簡単な修理に使う部品は一通り揃っている。 年に2回、割引セールがある。 リアルなら1対1。バーチャルなら2対2まで対応可能なバトルフィールドあり。時折、小規模ながら大会も開いている。 店長は大概あまり表におらず、ほとんど店員2名で対応している。 交通手段は周辺ではJR線一本のみで、更に休日は各駅停車しか停まらない、駅周辺に駐車スペース、駐輪スペースがないなど交通の便はイマイチ良くない。 しかも店のある場所が目立たず、先述の通り店の雰囲気が独特すぎて客を選ぶため、さほど繁盛しているわけでもないらしい。 店長:エンリコ 備考: 常にパンクとメタルの混ざったような格好をしている。 ただ、実際話してみると意外に気さくで面倒見がよく、特に初心者には親切に対応してくれる。 言うまでも無く、趣味はひたすら濃い。 エンカウント率は低め。 細身ですっきりとした顔立ち。 『エンリコ』はあくまで店内での呼び名。本名は不明。 店員一号:ヨル 備考: 黒メインのゴスロリファッションに身を包んだ女性。肩口までの銀髪で赤い目。片目に眼帯。 笑顔で明るく元気な人。そのため接客と、大会の際のアナウンスなども担当する。 やっぱり趣味は濃い。 『ヨル』はあくまで店内での呼び名。本名は不明。 店員二号:ハネ 備考: 白メインのゴスロリファッションに身を包んだ女性。腰までの銀髪。目が隠れるほどの前髪。 無口で物静かな人。そのためか品だしやレジ打ちなどの裏方作業が主。大会の際にはジャッジも担当する。 同じく趣味は濃い。 『ハネ』はあくまで店内での呼び名。本名は不明。
https://w.atwiki.jp/kuroeu/pages/4259.html
天結いラビリンスマイスターの登場人物 天結いラビリンスマイスターの登場人物 グアラクーナ城砦(フィユシア教) サンタシィ・エイフ連合 雷府の雲海 マーズテリア神殿 メフィ公国歴史上の偉人 ベルガラード王国 魔シキ封錬ノ匠とその協力者 その他 マスコット ゲストキャラ グアラクーナ城砦(フィユシア教) アヴァロ・ルクレール フィア クーナ イオル キスニル・カグリ ミケユ ロズリーヌ・フラン ディートヘルム・ケーニヒ 嵐燐結騎 イルメラ・ケーニヒ ぷうちゃん サンタシィ・エイフ連合 リシュエンツェーリ・ラウロソ 雷府の雲海 カトリト マーズテリア神殿 ミクシュアナ メフィ公国 アンベル・ロキ クシェル・イェーグ サリナ・シフォル カーベルト・フラール サクリファ・ロキ ポポルン・ロッツ 歴史上の偉人 アリス・クラウヴェル エト・クレンネ エボベテ・ドム ジレール・ドーレ セア・クーラウ ゾルダン・ロキ デファル・ノイルラー リノト・マウ ロック・フラール ベルガラード王国 ルーチェ ズィナミア・ネテスタス ガッシュ・ロンド 魔シキ封錬ノ匠とその協力者 煌燐結騎 リル・フラール 冥燐結騎 ギアリー・ガイダル その他 ヴィネア シヴァ 渇望の魔精霊 我欲の魔精霊 忍苦の魔精霊 マスコット アナスタシア ゲストキャラ ミクリ・ロキ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/162.html
前へ 先頭ページへ 次へ 「犬達の出会い」 「……でよぉ? そしたらそのバカの神姫が勢い余って壁にぶつかってやんの。で、目ぇまわして、相手不戦勝」 「はぁ」 「しっかし昨日の、なんだっけ。『片輪の悪魔』は強かったよなぁ。あいつのマイティがこっぴどく負けるほど強いんだぜ? 戦ってみたいよな」 「はぁ」 「……おいシエン、聞いてんのか?」 「へっ?」 やっぱ聞いてなかったか。 オレの神姫、犬型MMSハウリン「シエン」は、あわてて直立。 「も、申し訳ありません、ご主人様。聞いておりませんでした」 「いや、別にいいんだけどよ。なに見てたんだ?」 シエンの後ろには先ほどまでこいつが操作していたパソコン。画面にはおもちゃ屋のページが開いている。なになに……? 「ごっ、ご主人様!?」 すかさずシエンがマウスを操作し、ウインドウを消す。 「おいおい、何だよ?」 「いえ、あの」 「お前にしちゃずいぶん熱心に見入ってたじゃねえか」 「そ、それは」 「いいから。見せてみろよ」 オレはブラウザの履歴を開く。 「でも」 「見せろ。命令だぞ」 その言葉には逆らえず、シエンはその場でうなだれた。うーん、ちょっと卑怯くさかったな。 最新の履歴には「ホビーショップNOVAYA……」とあった。 開いてみると、そこには、 「1/12スコープドッグ復刻版、フルモータライズエディション?」 「あう……」 三十年も前に発売されたロボットのおもちゃを、間接の一つ一つに小型動力を仕込んだ、ラジコン操作が可能なやつだった。 このおもちゃのすごいところは、完全再現されたコクピットの計器・レバーがすべてアクティブだってことだ。武装神姫とのコラボレートを見込んだ機能らしい。 「お前ぇ、こいつが欲しいのか?」 「いや、その……」 「欲しいんだろ?」 「…………はい」 シエンは顔を真っ赤にして、蚊の鳴くような声で答えた。 「なんだよ。だったら言えばいいだろ。これくらい買ってやらんこともねえぞ」 まあ、ン万ぐらいだったらこいつに出しても良いだろうな、という覚悟は決めた。今。 「でも」 「あ?」 「お値段が……」 「値段?」 オレはページを下に少しスクロールした。 「いちじゅうひゃくせんまん……」 うぐ。オレはのどを詰まらせた。そこにはオレの予想を一桁超えた額が、メタリックフォントで燦然と輝いていたのだ。 まぶしいぜ。 「いえ、いいんです。自分は別に」 オレはシエンの顔を見た。申し訳なさそうに見上げるそいつの目。 そのとき、オレの中で何かが切れた。 「買うぞ」 オレは間髪いれずに言ってしまった。なんだか知らないが、買わなきゃいけない気がしたからだ。こいつのために。 「でも」 「いや、買う。これはご主人様めーれーだ」 言葉が間違っている気がする。 「ご主人様……」 「いいんだよ。金もあるし。お前が喜ぶなら、こんくらい」 「あ、あ。……ありがとうございます、ご主人様!」 シエンは満面の笑みでオレに抱きついた。尻尾を千切れんばかりに振っている。おいおい、そんな表情初めて見たぜ? 数日後。神姫の箱を四つ合わせたくらいどデカいパッケージが部屋の真ん中に鎮座していた。 オレとシエンはパッケージの前に正座する。ごくり。おもちゃに対して固唾を呑むのはさすがに初めてだぞ。 いよいよ開封。鉄片から発泡スチロールの梱包材ごと取り出す。とてつもなく重い。きっとおもちゃのガワの中身は動力がぎっしり詰まっているのだ。下手な持ち上げ方をすればぎっくり腰になるぞこりゃ。背筋をまっすぐにして「ふんぬっ」と中身を持ち上げ、シエンが箱をおろす。適当にスチロールを外すと、出てきたのはシエンの二、三倍はあろうかという緑色のロボットだった。 オレは触ってみて重さの正体を知った。重いのは動力のせいだけではなかったのだ。 「全身金属かよ……。これホントにおもちゃか?」 シエンは尻尾をぶんぶん振り回しながら、ほあー、という顔をしてロボット、スコープドッグを見上げていた。こいつにとっては神姫スケール換算四メートル弱の巨大ロボットなのだ(作者注:倉田光吾郎氏製作、一分の一ボトムズを見上げたことのある方はそのときの感情を思い出してください)。 「あの、ご主人様」 「ああ、良いぜ。乗ってみな」 オレは説明書片手にスコープドッグのハッチを開ける。シエンを持ち上げて乗せようとしたが、 「自分で乗ります」 と言って歩み出た。なるほど、昇降用の手すりや出っ張りがちゃんとあるのか。三十年前のおもちゃにしてはよくできたデザインだと感心する。シエンは乗り込む楽しみも味わいたいようだった。その気持ちはオレも良っく分かる。 シエンが自分でハッチを閉める。中でなにやらカチャカチャしていると思ったら、突然ロボットのカメラアイが「ヴゥーン」という電気音を立てて光りだした。 「うわっ!?」 オレはびっくりして引いてしまう。 主動力らしいエンジン音のようなグングンという音が鳴り始める。 ガシャン スコープドッグが最初の一歩を踏み出した。 「シエン、大丈夫か!?」 スコープドッグのバイザーが上に競りあがる。頭の穴からシエンの顔が見えた。 「問題ありません。動きます。すごいです、ご主人様」 「そ、そいつは良かった……」 シエンを載せたスコープドッグが部屋の中を歩き回る。時折腕を回したり、いらない段ボールに向けてアームパンチを繰り出したり。うわ、ダンボールが破れた。どんだけ強力なんだ? ローラーダッシュのスピードは俺の狭い部屋じゃ速すぎる。やめろピックを打ち込むな、ターン禁止!! あーあ、床がへこんだ。こりゃあただのおもちゃじゃないぞ? いやしかし。オレも乗ってみてぇ……。 「ん?」 説明書のほかに妙なチラシが入っている。店側が入れたやつだろうか? チラシにはこう書かれていた。 『武装神姫in装甲騎兵ボトムズ・バトリングリーグ&トーナメント 近日開催!!』 オレはもう一度、シエンの動かすスコープドッグの方を見やった。 了 前へ 先頭ページへ 次へ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1086.html
第10話 「予約」 「うぬヌぅ……不覚ッ!またしても不覚ウぅぅぅぅッ!」 結局あの後、『どちらの言い分が正しいか、正々堂々と勝負して決めようではないかッ!』とエキサイトした大佐和とバトルしたのだが……結果は火を見るより明らかだったりして。 「だから言ったろうが。 今のお前のやり方じゃダメだって」 「……うむ。悔しいが、今回の戦いでよォく判った」 一転して神妙な顔で頷いている。 やれやれ、ようやく学習したか。 「ワガハイとB3に足りぬもの…それは火力ッ! 相手の反撃を許さぬ圧倒的な勢いでの攻撃力が足りなかったのだ! 考えてみれば簡単な事! 相手を倒しきる力なくして勝利なし! いやはやまったく、今まで敗北し続けてきたのもむべなるかなッ!」 ……まだそーいう口が聞けるかコイツは。 「中華料理における基本にして究極のコツと同じく、武装神姫に必要不可欠なものもまた火力であったとは……今回のバトル、それが判っただけで値千金ッ! 言葉ではなく実戦の中でそれを教えてくれた事に感謝するぞォ我が永遠の好敵手ッ!」 叫びながらものすごい勢いでバンバン俺の背中を叩く。 ……いくら俺がロビンマスク級の紳士だとしても我慢できる事とできない事があるぞ。 「コレやっぱ殴らなきゃダメか?」 半ば本音交じりにルーシーに話を振ったら、意外にも低い声での答えが帰ってきた。 「そうですね。 世の中には多少痛い目を見ないと物事を理解できない種類の人間もいます。 ここはひとつ、大佐和さんではなくB3のためと思ってこう……ゴリッと」 うわーなんかルーシーさんも怒ってらっしゃるー? 普段はコイツが俺のストッパーになる事がほとんどなんだが、今も『遼平さんがやらないなら私がやります』とでも言いたげにグレネードランチャーを……って、おい。 ゴッ。 「ぶるゥあぁァぁッ!?」 後頭部直撃。 「あら失礼、どうやら暴発してしまったようです。 ところで大佐和さん、ご存知ですか? 戦場での死因は『流れ弾』というのが意外なほどに多いそうですよ」 痛みに悶絶して転げ回る大佐和の眉間にぴったりと照準を合わせ続け、にっこり微笑むルーシー。 ……武装神姫にはロボット三原則とか適用されないんだろうか。 「そッ……そういえば藤丘! 貴様が顔を見せぬ間になかなか将来有望な若者が現れたのだがなッ!?」 自分の急所にポイントされたグレネードを何とか下ろしてもらうため、大佐和は話題を切り替えようと必死だ。 ……仕方ない、乗ってやるか。 コイツが多少痛い目を見ようと知った事じゃないが、自分のマスターとルーシーの間で困っているB3のためだ。 「お前に比べりゃ大概の人間は将来有望だよ。なぁルーシー」 軽口を返しつつルーシーの頭を撫でてやると、彼女は「そうですね」とあっさりとグレネードをしまった。 元々一発だけで許してやるつもりだったんだろうが……ときどき意地悪だからな、うちの悪魔は。 それにホッとしたのか、大佐和の態度が元に戻る。 ホントにヘコまないヤツだ。 「いやいやいやいや、この神姫割拠の時代においてまさに綺羅星の如き大活躍! 今やかなりのファンもついておるから侮れんぞォ!」 コイツの言う事がいちいちオーバーなのは分かっている。 聞くにしても話半分がちょうどいい。 「ワガハイも何度か対戦して知り合いになったのだが、生憎まだ学生の身で平日は来る事が出来んらしい」 「大佐和さんも一応学生だったんじゃありませんか?」 「一応とはナニゴトッ!? 良いかねルーシー嬢、自らに許された自由な時間をいかに有意義に使うかもまた勉強のひとつであるッ! こと行軍中ともなれば、わずか数分ほどの休憩時間でどれだけ気力体力の回復に勤しめるかが軍人たる素養の良し悪しを決めると言っても過言ではな」 「お前は何処の紛争地帯で生まれ育った傭兵だ」 長くなりそうな大佐和の言葉を切り捨ててやると、不満げではあるものの再び本筋に戻る。 「……ともあれ、平日はムリだが休日はほとんどの場合ここへ来る。 どうだ、一度試合をしてみては?」 なにやらコイツが妙に楽しそうなのが引っ掛かるが、まぁ色々なタイプと戦ってみるのはいい経験だろう……とルーシーに視線を送ると、大佐和はソレを勝手にOKと見たらしい。 「ンよォし決まりである! 相手にはワガハイが話を通してセッティングしておくゆえ、今週の日曜日午後にここへ来るがいい!」 否定しなけりゃ肯定と見なす……前向きってよりはDEADorALIVEって感じか。 「分かった分かった。 2時くらいでいいか?」 「了解したッ! それでは健闘を祈っておるぞォ! んなーっはっはっはっはァ!」 いつもの高笑いをしながら立ち去っていく後姿を見てると、なんだかとてつもない疲労感を感じた。 「……んじゃ俺らも帰って、日曜日に備えるとしますかね」 「そうしましょうか」 苦笑するルーシーを肩に乗せ、俺はセンターを後にした。 前話「友人」へ 『不良品』トップページへ 次話「一歩」へ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/949.html
何日経っただろうか 神浦琥珀言う所の『食事と排泄』というのを少なくとも30セットは繰り返したのではないか その度にエルギールかニビルが代わる代わる来ていた様な気がするが、何を言っていたかはさっぱりわからなかった 灰色の時間が流れていた 最早マスターの事を夢に見る事すら無くなっていた マスターを失った神姫は壊れてしまう事もあるという 私はもう 壊れているのかも知れなかった 「アクロの丘」 華墨の扱いは奇妙だった 専門のクリニックがこんな片田舎にあった事にも驚いたが、最も異質だったのは、華墨の身にあの準決勝で起きた事が、まるきり隠蔽されてしまった事だった 当事者のランカー達にすら、何も知らされず、準決勝の結果は後日発表という事になったらしい 不満を抱く者も居たが、大概のランカーは最早今回の闘いに対する興味を失っていた 華墨とニビル、そしてヌルの三人の研究に必要な資料はもう充分得られたからだ 華墨の健闘は、ランカー達の油断と慢心を一掃し、クイントスの演説で闘志を刺激された者達は、『今自分が体験出来る闘い』をより良いものとすべく、戦闘に没頭し始めていた 鳳凰杯への参加を表明する者も続出していた 『モア』は帰って来た それでも、「バニシングフォー」は「バニシングファイブ」になった 佐鳴武士が行方不明になったからである 『クイントス』は何も言わなかった 彼女の行為は本来、殺人以外の何者でもない だが、現場で『ヌル』の口を封じる事も、悪びれる事もなく、平気な顔で川原正紀のもとに戻り、鳳凰杯に向けてのスペシャルトレーニングに没頭し始めていた その態度に、ヌル自身も、奇妙な歯車の「ずれ」を感じながらも、自分の中に湧き上がるどす黒い感情に沈み、思考が麻痺していた 最近華墨にニビルが掛かりきりなのが、彼女にとっては全く気に喰わなかったのだ 華墨が壊れず、あまつさえ構造的に武装神姫ではあり得ない何者かになってしまった事を知っているのは、神浦琥珀と『エルギール』そして『ニビル』の三人だけだった (・・・人間一人が消えてしまっても何も言わせず、警察の捜査もかわしたのか・・・やはり尋常でない何かが動いている) 琥珀は監視の目を感じていた 無論彼女はスパイでも無ければ、そういった事に対する訓練を受けた訳ではない が、今回、鳳凰杯への出展に際して奇妙な圧力が掛かってきたのは判った 皆川彰人が随伴すると言うのも、明らかに彼女の外出を警戒しての事だった (それでいて華墨のオーナーには居てもらわないと困るみたいだな・・・やっぱり華墨のあの変化には何かがあるんだ) 琥珀は手の中に硬質の刃物を握り締めた 準決勝の後日、クイントスが武器の注文に来た時に、川原正紀から渡されたものだった 正紀は明らかに、それに対して何かを知っていた なんとなくだが、その時の彼の様子から琥珀は、これから帰れぬ戦いに望む悲壮な決意を見出していた (今の僕に出来る事・・・) 琥珀は工房に篭る事を決めた 武士の家から二匹の愉快な同居人が消えたのは、その同日であった 「・・・またあいつの所に行くの?」 「そうよ」 「姉さま!あいつは病院で、姉さまはぴんぴんしてる!あの勝負は姉さまが勝ったで良いじゃない!あいつに拘るのはもうやめて!!」 「!!」 「・・・御免・・・聞き分けなくて御免・・・でも姉さま」 黙ってヌルを抱きしめるニビル 「謝るのは私の方・・・浮気性で御免なさい・・・でも」 「私もすっきりしないのは厭なの・・・お願いヌル。華墨と闘う為に、もう少し私の我侭を許して」 ヌルはこの時、ニビルを置いて鳳凰杯に付いて行く事を決めた 風には春の香りが濃厚だ そんなある日に、ニビルが私の元へやってきていた 最近エルギールは来ない 「まだ、私と闘ってはくれないの?」 ここ数日繰り返された問い それに対する私の答えは常に一つだった 「もう良いんだ・・・私にはもう闘う理由が無い・・・」 ニビルは、ニビルには闘う理由があるようだった ヌルはニビルへの愛の為、ホークウインドは自分の可能性を試す為、ウインダムは自分の理想に近付く為 そしてクイントス・・・彼女にも ニビルは怒らなかった 代わりに、「うそつき」とだけ呟いて、テレビの電源を入れた そこには、十六人の武装神姫とそのオーナーが映し出され、画面下にはそれぞれの名前が表示されていた 「・・・グループA優出、『ミュリエル』。グループB、『レイア』。グループC、『ミチル』。グループD、『クイントス』。グループE、『ミカエル』。グループF、『燐』。グループG、『ハンゾー』。グループH、『ロッテ』。グループI、『花乃』。グループJ、『弁慶』。グループK、『ジル』。グループL、『エル』。グループM、『ルシフェル』。グループN、『ウインダム』。グループO、『アーサー』。グループP、『リュミエ』・・・か」 発表された決勝戦進出神姫の名を読んで、私は興奮と嫉妬、羨望と渇望を覚えていた 『れでぃ~~すえんどじぇんとるめん!!ようこそ盛大なる戦姫の祭りへ』 『さて皆さん、今ここに集いしは過酷な試練を超えた十六組の小さな姫とそのパートナー達であります。まずは苦難の道を勝ち抜いた彼らに賞賛の言葉を送りたいと思います…』 どっと沸く会場・・・もしかしたら私もあそこに居られたかも知れない・・・という想いが胸を締め付ける 順番に表示されていく優出神姫とそのマスターの顔写真 その中に『クイントス』『ウインダム』を見つけた時に、私は思わず跳ね上がった 「・・・っ!!」 だが、いかなる感情も仮定も、体を蝕むこの苦痛の前には無意味だった 『しかし、彼ら彼女らに待ち構えるは今までよりもさらに厳しい王者への道。己の名を広き世界へ轟かせる勝鬨を上げるものは誰なのか、しかと彼女らの放つ熱き輝きを目に焼き付けて欲しい。諸君に『五色の翼の杯』……聖杯の加護があらんことを……』 結局私は、医療クレイドルに身を横たえ、歯軋りしながらテレビで闘いを見守るしかないのだった・・・ 『それでは皆さんご一緒に!! 武装神姫バトル! れでぃ~~~~っ……』 「やめてくれ!!」 乱暴に電源を落とす ニビルは無表情だった 「何故?闘う理由が無いなら辛くなど無いでしょう?」 「私は・・・っ!!」 「そうやって壊れたフリをし続けるのが貴女のマスターの願いなの?」 「お前に何が判るッ!!」 「貴女が闘志を失って無い事位判るわよォ!!!」 恐ろしい程の絶叫 叫んだ後、ニビルは半分泣き顔だった 「待ってるから・・・」 古風な 本当に古風な手紙を残して、彼女は出て行った ラブレターじみた可愛い入れ物に入ったそれは 案の定筆書きの『果たし状』だった 至る所の字が間違いまくって、とても読みづらかった 「・・・私は・・・」 ふたりだけの鳳凰杯をしましょう わたしとあなた ふたりだけの 自分がこういう行動を取る事を、ニビルは考えた事も無かった 自分が華墨の事を気に掛ける程に、華墨が自分の事を気に掛けていないという思いがあった また、ヌルに指摘されるまで、華墨の事を自分が意識しているという自覚すらしていなかった だが今、こうして丘の上で華墨を待っている それは華墨の為を思っての行動なのか、自分の為なのか、ニビルには判別しかねた ・・・ニビルは知らないが、クイントスのそれと同じく、『ギガンティック』に対する拘りでないとする保障さえなかった・・・ だが、そういう動機が曖昧な行動を自分が取れる事自体が、ある意味で誇らしかった 自分はただの機械的な知能ではないと思えるからだ 華墨がクイントスの魔性に捕まって、闘う機械になるのは厭だった だからといって、闘えない華墨も厭だった 来て欲しかった (かつて私に、闘う事を宣言した時の様に、闘志を漲らせて、もう一度私の前に立ちなさい華墨!せめてあともう一度・・・!!) 砂埃を巻き上げる風に、マントがはためく 腰に差した拳銃はダブルアクションのリボルバー・・・いつでも抜き放ち、発砲する事は出来る (来て、来て、来て来て来て・・・華墨!!) 紅い・・・ 甲冑姿が剣を履いて現れる 草もまばらなむき出しの地面に その姿は異様に映えた 「・・・待たせたな・・・装備を探すのに手間取った」 ニビルは感情を顔に表さなかった 襟が口元を隠す・・・同じ風で、華墨のポニーテールも流れた 「始めようか・・・私達の勝負を」 今ようやく 二人の戦いは幕を開けた・・・・・・! 第一部完 剣は紅い花の誇り 前へ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1637.html
武装神姫…それはテクノロジーが生み出した全く新しいロボットである。 MMSと呼ばれる基本素体にCSCチップを搭載、さらに様々なパーツを使用することで無限の能力を引き出す事ができるのである。 武装神姫と暮らす日常 第四章『種と稲』 べるのと少女は自らの神姫を筐体へとセットする。 「私は何時でも準備OKですわよ」 「私もOKだよ」 『サンタ型ノエル オーナー:美月べるの ランク:C 種型浅葱 オーナー:白雪夜月 ランク:C バトルフィールド:砂漠 .........配置完了』 『システムOK…マスター次も勝ってみせますよ』 「当然ですわ、私が負ける事なんてあり得ないんですから」 『READY』 「頑張ってね、浅葱」 『はいっ、マスター』 『FIGHT』 輝く太陽、風で巻き上がる砂、何処までも遮蔽物の存在しない地平… その中心に数本の筒状のブースターを生やした基本装備のジュビジーの浅葱が立っていた。 「う~…何か居るだけで暑い気持ちに……」 『確かに見ているだけでも暑そうなエリアだね それで相手の位置はわかる?』 夜月の言葉に浅葱は周辺を見回す。 「ちょっと輪郭がハッキリしないけど、それらしいものが前方に」 『OK、それじゃ作戦は何時も通り射撃武器で牽制しつつ近距離戦ね』 「はいっ!」 言って浅葱はブースターを全て点火し前方へと突っ込んでゆく。 砂塵に包まれながらノエルは悠然と佇んでいる。 「マスター、前方に敵影補足 こちらに対して一直線に突っ込んできています」 『ふんっ、自信満々でしたからどんな手を使ってくると思いましたら馬鹿正直に直進とは思いませんでしたわ ノエル、よく引き付けてから一撃できめてさしあげなさい』 勝者の笑みを浮かべながらべるのは言う。 「了解、目標ロック…発射用意……」 ノエルは直進してくる浅葱に狙いを定めトリガーを引く。 『浅葱、回避用意!』 「はいっ」 返事と共に浅葱はブースターを地面に対して吹かし、ロールをかけるかのようなステップで回避しつつ更に接近。 「いきますっ!」 そしてそのままパウダースプレイヤーを構えノエルに対し射撃。 「その程度でっ」 ノエルはその攻撃をシールドで防ぎ、お返しと言わんばかりに背中に装備されているミサイルを乱射する。 「当たりません!」 浅葱は一気にブースターを吹かしノエルの真横をすり抜けミサイルを回避する。 『そのまま後ろを取って!』 「はいっ」 浅葱はノエルの真後ろに移動したところで急停止そのまま射撃を攻撃をかけつつグリーンカッターを構える。 『何をやっていますの!早くあんな神姫けちょんけちょんにしてさしあげなさい!!』 「で、ですがこの装備では旋回能力が…」 『つべこべ言わず早くなさいーっ!!』 「りょ、了解」 重装備故かノエルは直には浅葱の方向へ旋回できずにいた。 「これでっ!」 グリーンカッターの刃を回転させながら浅葱は全速力でノエルに向かって突撃する。 「く…ぅ」 ノエルは咄嗟に数センチ後退するも胸部の装甲版を数枚削がれ更に両腕の武装を数個両断された。 「舐めるなッ!!」 ウェポンラックからショットガンを取り出しすれ違い無防備となった浅葱の背中に撃ち込む。 『浅葱、防御!』 「…っ!」 ブースターで急制動をかけ反転し両腕で防御体制を取る浅葱。 「!! しまっ…」 しかし散弾の弾はコア周辺だけでなく、リアパーツに接続されているブースターにも着弾し爆発四散する。 「ああぅ、きゃぁぁっ!!」 爆発の衝撃に吹き飛ばされ砂地に転がる。 『浅葱っ!!』 「これで、止めっ!」 ノエルは全身の砲身、銃身その他諸々の兵器を浅葱に向け一気に発射する。 「――――ッ!」 そのすべての弾は浅葱に直撃し、何度も爆発を起こし周りの砂を吹き飛ばす。 「やった?」 そして爆発が止んだ後は、辺り一体に煙が立ち込めていた。 『おほほほ、やはり口だけだったご様子ですわね』 その様子を見てべるのは笑う。 『………』 『自分の神姫が圧倒的な差で負けて声もでないようですわね、まぁ仕方ないことですけれど』 『………まだ終わっていないですよ』 『へ、えっ、え、そ、そんな嘘にだまされる私ではありませんですわよ!』 夜月の言葉にべるのは慌てふためく。 『なら証拠を見せてあげるよ 浅葱っ!』 「はい、マスター!」 浅葱の声とともに黒煙の中から金色の稲のエフェクトが現れだす。 『システムキドウ…』 「システム起動…モードB」 『バトルモード・シェルプロテクションヘイコウ…』 「キュベレー起動…損傷問題なし」 『ゼンシステムオールグリーン…キドウカンリョウ…』 「これが私の本気ですっ!!」 声と共にキュベレーで風を起こし黒煙を噴き飛ばす。 同時に稲のエフェクトが二人の間を舞い上がる。 「な、なに…っ」 『何であれだけの攻撃を受けて立っているのっ!?』 状況を飲み込めずべるのとノエルはただただ混乱するばかりだった。 『種型の打たれ強さを侮らないほうがいいですよ』 「その通りです!」 言って浅葱はキュベレーを構える。 『くっ…ならばもう一度火達磨にしてさしあげなさい!』 「は、はいっ」 ノエルは銃器を構えなおし浅葱に向かって発砲する。 『浅葱、Harvest!!』 「はいっ」 浅葱は片側のキュベレー振り上げ、片側のキュベレーを自身を守るように前に出し、爆発せずに残っているブースターを点火し一気に突撃をする。 「このっ、とまりなさいっとまりなさいってばっ!!」 ノエルの銃撃をキュベレーで弾きながら浅葱は更に距離をつめて行く。 (マスター見ていてください…) もう互いの距離は数cmといった所で浅葱は更にスピードを上げつつ振り上げたキュベレーをノエルのほうへと突き出す。 「これが私の必殺技ですっ!!」 「そ、そんな…わ、わたしが負け…」 ノエルが言葉を言い切る前にそれを遮る様にしてキュベレーの刃が胸に深々と刺さる。 『サンタガタノエル…コアシステムキノウテイシヲカクニン……Winner Yaduki』 「お疲れ様、浅葱」 「はい、がんばっちゃいました」 夜月は、筐体から出てきた浅葱を手に乗せ頭を撫でてやる。 「夜月さーん」 そんな二人の所にゆかり達がやってくる。 「凄い戦いだったよー、あたし胸がスーッとしちゃった」 敗北の時の悔しそうな顔が嘘だったかのような満面の笑みを浮かべながらクラリスは言う。 「あ、これがゆかりさんの神姫ですか?」 クラリスとアリエスを指差しながら夜月は言う。 「そうそう、可愛いでしょ」 我が子を自慢するかのようにゆかりは言う。 「昨日からずっとこの調子なんだよなぁ」 隣で卯月が呆れ気味に言う。 「あっれー確かマスターもおんにゃじだったような…」 「わーわーそれは言っちゃダメーっ!」 「むーぐーむぐぐー」 卯月は慌ててラキの口を塞ぐ。 「まぁそれは置いておいて、ゆかりさん余り最初から無茶をしちゃダメですよ」 「うー…」 「ちゃんとトレーニングと自分にあった実戦をこなせばクラリスちゃんの重装甲も生かせるようになりますからね」 クラリスを見ながら夜月は言う。 「何か年下に教えられるって複雑ぅ…」 「きぃーくやしいくやしいくやしいですわー!」 「マ、マスター…落ち着いてください」 ハンカチの角を口に咥えて引っ張っているべるのに対してノエルは言う。 「これで、わかったかな? ここには貴方より強い人がいくらでもいるって」 「ふ、ふんっ た、たまたま私に勝てたからと言っていい気にならないことですよ それに筐体の調子が悪かったのかもしれないですし何よりあの不可解な防御力!何か不正していないと言う保障は…」 「筐体の事を悪く言うのは勝手だが俺の夜月を悪く言うのは頂けないな」 「筐体の事も気にしたほうがいいと思うけどねぇ」 べるのは話に割り込んできた声の主のほうを見るとそこには一組の男女が立っていた。 「貴方達、私の大事な話に割り込んで一体何様のつもりですの!」 「ただの店長様とその清楚な妹様のつもりなんだけどねぇ」 女が肩をすくめて言う。 「まったく、騒がしいと思って来てみれば……お前、余り他のお客様に迷惑かけるようならこちらにも考えがあるからな」 「な、なによ…」 「まずはここいら一帯の模型店への出入り禁止令、後は営業妨害で警察に突き出す事もできるが…」 「な、ななななななっ」 男の発言にべるのは目を丸くする。 「貴方、私を誰だと思っているの!私は玩具会社の社長令嬢よ!こんなお店なんてパパに頼めば…っ」 「どうなるってんだい?」 「え?」 「もしここを含めて多くの店があんたのとこの玩具を入荷しなくなったらどうなるか……わかるよね?」 「そ、そんなこけおどしには騙されませんわよ!」 「こけおどしかどうか…試してみるかい? 玩具店間の繋がりを甘く見ないほうがいいよ」 ニヤリと笑みを浮かべつつ女は言う。 「ぐ…」 「マ、マスター」 「まぁ、今日はこのまま引き下がるなら不問とするが…どうする?」 「ふ、ふんっ きょ、きょうの所は引き下がりますが 次はこうはいきませんわよ!」 男を指差しながらべるのは言う。 「ノエル、帰りますわよ!」 軽く涙目になりながらべるのは言う。 「は、はい!」 一礼してからノエルはべるのの肩に乗る。 「ちょっと今のはやりすぎだったような気がするが…」 べるのが完全に見えなくなってから卯月は二人に言う。 「まぁいいじゃないさ、あーいうのはアレくらいいっとかなきゃなおらないよ」 笑みを浮かべながら女は答える。 「ていうか霜月さんは楽しんでただけの様な…」 その発言に対して夜月がぼそりと言う。 「そう言えば、霜姐も師走兄貴も店の切り盛りしてなくて大丈夫なんスか?」 店の人間が全員二階に来ている現状に対し卯月が突っ込みをいれる。 「っと、しまった花月と柊に任せたままだった」 師走と呼ばれた男が思い出したかのように言う。 「霜月、戻るぞ」 階段の方へと向かいつつ師走は言う。 「はいはい、ついていきますよっと」 霜月と呼ばれた女はそれについてゆく。 「あー私も戻ります~」 浅葱を肩に乗せ夜月も二人について行く。 「それじゃ俺達も一階に行くか?」 ゆかり達を見つつ卯月は言う。 「賛成にゃー」 「私はそれでいいよ~」 その後ゆかり達は一階で装備を見たり、師走達と戦略について話し合ったりしてから帰路についた。 ―次回予告― 「べるのを一度は退ける事に成功したゆかり達」 「倒したのは浅葱にゃんだけどにゃー」 「しかしべるのはもうリベンジの用意をしていた!」 「早いにゃー」 「何と今度は料理対決!」 「魚なの魚なのかにゃ!?」 「果たしてゆかりは勝てるのか!?寧ろ料理はできるのかっ!?」 「今さらりと酷いとこいったにゃ…」 「次回クッキングファイターゆかり第五話『私の想いを受け取って!』 二人の愛が料理を変える…」 「そのネタは色々まずいと思うのにゃ…」 続く? 戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/475.html
凪さん家シリーズ 真・凪さん家の十兵衛さん 凪さん家の弁慶ちゃん 第零話「それは」「常」 「ぃさ~ん」 う、む…なんだこの甘酸っぱい感覚は…。 「にぃさ~ん!」 む、なんだこれはなんていうゲームだ。 「にぃさ~ん!起きてよぉ~!」 おいおい、最近のゲームでもこんな展開は見かけないぞ?王道か、王道という物か?しかしだなぁ、今はそれだけじゃ勝ち残れないぞ?最近は甘酸っぱ辛いのでないとだなぁ~。 「遅刻するよ~!」 仕方ない、ここはお決まりの台詞でも言っておこうか。 「うむ、あとゴフンッ!!」 言っておこう、まず始めに言っておこう。俺は確かに「後五分」と言うつもりだった。 そう、言うつもりだったんだ。だがなぁ、実際に出た単語は腹に衝撃をくらったせいで思わず出た「ゴフンッ!」というなんとも情けない単語だ。 って、さすがにこれでは起きて文句の一つも言わなければ男たるもの…というか主人公としてどうか。 よし言ってやろう。 「おい、一体何をするんだ!」 目を開け、ガバッと夏用布団を退かす。そう、今は夏。月で言うなら七月である。窓から降り注ぐ日の光が容赦なく俺に突き当たり、いやぁもう熱いよ。これだから夏ってやつは…。 って違うだろ。今大事なのは俺のレバーに朝っぱらから強烈なスパーキンを食らわしたやつに小言の一つでも言う事だろうが! 「おい、起こすのは良いがやり方が違うだろう?一般的にはだなぁ、「この~!」とか言って布団を剥いだり、知らんうちに布団の中に潜り込んでびっくりさせたり…」 ここまで言って俺は気がついた…何を寝ぼけているんだ俺は…見ると俺を覗き込むのは見知った少女…では断じてなく… 「ち、千空…」 凪千空、俺の…弟だった。って、まぁ待て千空、そんな変人を見る目で俺を見るな。いや確かにお前はだな、はっきり言って女にしか見えない。それこそどこのゲームだといわんばかりであって、お前のその全身からあふれ出る乙女のオーラというかなんというか。 「に、兄さん?」 「む、なんだ」 「えっと…こんな事言うのも何なんだけど…」 「なんだ」 「その…大丈夫?」 ガーン…分かる、分かるぞ俺には…その台詞の間には「頭」という単語が合体して「頭大丈夫?」となるんだろう?そうなんだろう!? 「あ、あぁ、寝ぼけていただけだ…」 「そ、そう…なら良いんだけど…」 こらまてこっちを見てくれ。兄さん悲しくなるじゃないか。…ってそうだ忘れていた…。 「おい千空」 「…え、何?」 「そういえば…よくも俺の鳩尾に強烈な一撃を叩き込んでくれたな?」 「あ、それは~…」 「おい、こっちを見ろ」 「僕じゃなくて…」 「オマエジャナイナラダレナンデスカ?」 「そこに…」 「む?」 千空がその細くてしなやかな指を指す。その方向を見ると。 「…あ」 「あ…じゃない」 そこには小さな人形が立っていた。15cmサイズのそれは俺のひざの上で仁王立ちしている。 「やっと気付いたな?」 「あぁ、やっと気付いたよ…」 そう、これはゲームとかじゃない。というか俺が主役なのかすら怪しい。なぜならこの話は、目の前にいるこの小さな人形、“武装神姫”の話なのだから。 ちなみにこの目の前にいる神姫は「弁慶」千空の神姫で、犬型らしい。 「弁慶、お前が俺に朝の一撃を」 「目、覚めた」 「あぁ…怒りがわくほどにな」 「でも兄さんが悪いんだからね~?」 と、千空が横槍でグサリ。ぐ、それを言われると確かに…。 「とにかく、もう朝ごはん出来てるんだからね?早く着替えて降りてきてよ?創さんはもう食べてるんだから」 「あ、あぁ」 そう言ってリビングに向かう千空。そして去り際に顔をドアからちょこっと出して 「急いでね!」 と笑顔で言う。お前なぁ、その笑顔反則だぞ?まったくお前が妹なら…。 「おい」 「!?っと」 「急ぐ!」 「はいはい、分かってますよ弁慶さんっと」 そこでやっと大地に立つ俺。それと共に弁慶も膝の上から床に降り立った。 「いいか、急げ」 と言うと弁慶も下に下りていった。 「あぁ…眠ぃなぁ」 さてと…仕方ないからさっさと準備するとしよう…。 それにしてもさっきから焼き魚の香ばしい匂いがするな。うむ、よきかなよきかな。 「おはよう、千晶君」 「おはよう御座います千晶さん」 リビングに入るといつもの挨拶。俺ももちろん返す。 「おはよう御座います創さん、ミーシャ」 創さんは俺の従兄弟に当たる。年はそこそこ離れているがそんなに離れてもいない。 そしてミーシャだが、彼女は人間じゃない。彼女は創さんの武装神姫だ。なのでこの家には武装神姫が二体いる事になる。これって結構凄いんじゃないか?だって神姫一体買うってのは最新型パソコンを一台丸々買うことと同じなんだぞ? 「あ、やっと降りてきたね?はい、どうぞ」 と千空がご飯を盛った茶碗を目の前に置いた。 「ん、ありがと」 「じゃ、いただきま~す」 「いただきます…と」 今日の朝飯はザ・日本の朝食といった感じ。といえば大体想像がつくだろう? ぱくりと一口 「うむ、いつもの如く美味いな」 「やだなぁ兄さんってば」 「そういえば和食は久しぶりだったね」 創さんが言う。そうそう、まったくもって久しぶりだ。最近パンばかりだったからな。 「え、あ~そうか、兄さん好きだもんね~和食」 「むぐ、まぁな」 「何かあったんですか?」 「え、いやぁ特には。たまたまその…安かったから」 「「なるほど」」 我が家の家事担当は家計も考えておられるのだ。偉大な弟だなまったく。 『次のニュースです、先日起こった違法改造神姫による~』 TVから聞こえたニュースに反応する二人。まぁそりゃそうか…神姫のオーナーにとっては知っておかねばならないニュースだし。 とくに創さんはこの手の事件についての仕事をしているのでなおさらだ。 「減りませんね~神姫犯罪」 「うん、人は便利な物が現われると必ずといって良いほど悪用する人がいるから…」 「ひどい話だなぁ…」 「まぁ出来ることならすぐにでも捕まえたい所なんだけど」 「まずは警察が動かないことには…でしょ?」 「うん、その通り、下手には動けないのも事実」 「頼んだよ!ミーシャ!」 千空がミーシャにエールを送る。 「はい!一日でも早く多くの笑顔を取り戻すためにぃぃ!」 とガシッと拳を突き上げるミーシャ。 「おやおや、僕は置き去りかな?悲しいなぁ」 「え、あ、いや、そういうわけじゃ」 「ははは、わかっています。それに、確かに僕よりミーシャの方が頑張ってくれていますから」 「え、そんなぁマスターったら、恥ずかしいじゃないですかっ」 ぺちっと創さんの腕を叩くミーシャ。顔が赤くなっている。 「ははは、真実ですよ?ミーシャ」 「マスター…」 見つめ合う創さんとミーシャ…む、なんだこの甘酸っぱ辛い雰囲気は。 「オアツイネ~」 「きゃぁーみてるこっちがてれちゃう~」 からかう凪兄弟。 「こら、大人をからかわないで下さい?」 と笑いながら制す創さん。少し照れているのか? 「「は~い」」 と生返事で返す俺たちであった。 そんなこんなで朝食を済ませ、三人揃って玄関前。これから俺は専門学校にチャリで、千空もチャリで高校に、創さんは車だ。 「じゃ、行ってきます」 「行ってきます」 バタンと車のドアが閉まる。 「あ、そうだ」 千空がなにやら思い出したようで、ドアにノックする。 「ん?何かな?」 「今日の晩御飯はどうします?」 あぁ、なるほど。 「う~ん、まだ何時に帰れるかのめどは立ってないですね…」 「じゃあいつものように連絡で」 「ええ、分かりました、じゃあ、行ってきます。二人も気をつけて行ってきて下さい」 「うん」 「はい」 ブゥゥゥンと遠ざかって行く車を見送り、俺たちもそれぞれの学校へ向かう。 「じゃ、行ってくるね。兄さん」 「行ってくるぞ」 「おう、行ってこい」 「サボらないでよ?」 「サボらないよ」 「サボるな」 「だからサボらんて」 俺はどんだけ信用無いんだ?兄さんますます悲しいぞ。 「じゃ」 「ん」 千空の通う高校と俺の通う専門は反対方向だ。なのでここでお別れとなる。 小さくなる千空の背中を曲がり角で消えるのを確認して、俺も学校に向かうことにした。 「今日も良い朝ね~」 「はい、京都」 神姫オーナー御用達の某ホビーショップと同じ商店街にある喫茶店「LEN」 「おっはよ~!!」 「おはよう御座いますお二方」 「よ」 「おう!」 千空が通う超巨大学園「私立黒葉学園」 「あ、ちーちゃぁ~ん」 「おはよう御座います千空さん、弁慶」 いつもの朝、いつもの日常 「私はもうこの人達を信じたくない…です」 「人間なんてただの鍵。開けるためにしか必要ないわ」 「向かうは日本だ、晴明」 「はい。楽しみです!」 そして加わる日常、交わる関係 ここから始まる、すべてが始まる…。 そして続いてゆく。 「神姫…ねぇ~…」 第零話「それは」「常」 完 次回 真・凪さんちの十兵衛さん 第一話 歓 凪さんちの弁慶ちゃん 第一話 それは始まり